vol.152 パレードは終わらない

2018.09.09 投稿
Photograph by FC町田ゼルビア

INTERVIEW 町田日和編集長・郡司聡の選手直撃インタビュー!

DF NO.23 酒井 隆介選手

Q:首位という現状の中、酒井選手はどんな心持ちでトレーニングに取り組んでいますか?
「より成長したいという気持ちといまの順位は関係なく、終わったときにどこにいられるか。
それが重要なので、終わったときに6位以内にいられるようにという気持ちで取り組んでいます」

Q:けがから復帰してチームにアジャストするために何か工夫したことはありますか?
「チームが少しずつ進化しているので、僕がいない間も結果が出ていたんだと思います。
そのチームに入っていく上で(深津)康太さんとすり合わせることは意識していました」

Q:中に入ってプレーしているからこそ分かった、これまでとは違う質の高さを感じることは?
「中盤の守備はチームとしての質が上がっていると思います。
切り替えや戻る速さがよりスピーディーになっていると感じています」

Q:ここまできたら......という欲が出てくるのでは?
「どんな状況になっても、いまやっていることをブレずにやり続けることが大事だと思います。
一戦一戦を戦うことが大事だと思っていますし、その重要性は僕も認識しています。
あまり先のことを考えても先につながらないですし、一人ひとりがそう思っていることはすごいなと思います。
個人的には昔に比べて気にしなくなりました。
昔は『このチーム勝ったやん!』とか、『今日勝てば上に行けたやん!』とか、そういうことを気にしていました」

Q:一戦必勝の重要性は以前から認識していたのですか?
「昨年のJ1昇格プレーオフ決勝のときに、外野はいろいろ言うけど、風間さん(名古屋の風間八宏監督)が『目の前のことに集中しろ』と言ってくれてからですね。
ほかのことをいちいち気にしても仕方がないかなと」

Q:突然ですが、最近ハマっていることは何ですか?
「子どもが幼稚園からもらってきた朝顔を育てること。
花が咲くとうれしいんですよ。
子どもが夏休み前にもらってきたのですが、一度花が咲いて、枯れてしまって、また新しい花が咲いて......と一喜一憂しながら癒されています(笑)」

町田日和とは・・・FC町田ゼルビアを中心とした町田市内のフットボール情報が盛りだくさんのWebマガジン。
マッチプレビューやマッチレビュー、ゲーム関連記事や選手コラムなど月額540円(税込)。
編集長の郡司聡は『エル・ゴラッソ』や『サッカーダイジェスト』でもゼルビアの担当記者を務めている。
町田日和サイトはこちら



INTERVIEW 応援のカ・タ・チ【by おと】

今回インタビューさせていただいたえだくんがゴール裏にはまっている様子をみると悪い意味ではなく「ミイラ取りがミイラに・・」とか「カモネギ・・」とかざっくりした表現ですがふとそんなことが浮かびます。
大学院の修士課程で「サッカーのゴール裏サポーターにおける『居場所』の構造」というテーマで研究をしていらっしゃり、その研究のために野津田に来るようになったえだくんがゼルビアにはまりゴール裏で煽りをするようになった経緯などを伺いました。ぜひご覧 ください。

ゼルビアを最初にみにきたきっかけは、自分で言うのも何ですが、かなり特殊です。
もともと大学院に行って、ゴー ル裏のサポーターを対象にして研究したいと思っていました。
それも普通のクラブではなく、マイナーだけど熱心なサポーターがいるクラブ。
そこでたまたま比較的近所の町田ゼルビアが候補に挙がり、調査がてら試合に通うようになりました。
それが昨年の開幕戦です。

しばらく試合に通ううちに、それぞれ立場は違うけれど、みんなで頑張ってこのクラブを育てていかないといけないっていう思いの大きさ、そういう思いに惹きつけられて、自分にも何か少しはできることがあるのではないかと思い、調査が終わっても応援に来続けています。

ゼルビアの魅力・好きなところは、ただのマゾ気質なのかもしれないですが、なかなかあっさり勝ってくれないところです(笑)。
今年は一味違うかもしれませんが、ゼルビアを応援するまでは勝ち点3を取るのがこんなに難しいことだと思っていませんでした。
だからこそ選手や監督の努力の跡が毎試合よく見えて、ますます愛着がわきます。

小学生の時に日韓ワールドカップがあり、戸田和幸選手に憧れてサッカーを始めました。
10年くらいやっていました。下手くそだったのであらゆるポジションをたらい回しにされましたが、おかげでサッカーを観察するときの視点がすごく増えて、今となっては役に立っています。
サッカーは観るのもやるのも好きでしたが、別のJ1クラブを応援していました。
一方で高校生くらいからJFLや地域リーグにも関心を持つようになり、ゼルビアも含めて首都圏のクラブの試合をよく見にいっていました。それが2010年くらいです。

(応援の楽しさについて聞かれ)必死に考えましたが、自分でもよく分かりません。
とにかく説明を受け付けない、言葉よりも先にある楽しさがあります。
煽りをやりはじめて日が浅いので偉そうなことは言えませんが、大切にしていることはまず「試合の流れを読む」ことです。
ずっと応援をトップギアに入れていては疲れてしまいますし、本当にみんなの声援が必要なところはどこなのか、試合の流れから探り当てられるよう努力しています。
ゴール裏に来られる方もそのツボを意識すると、より応援が楽しくなると思います。

もうひとつ、「自分が誰よりも一番楽しむ」ことも意識しています。
上島さんの煽りをよく参考にしているのですが、基本的にニコニコしているんですよね。
やっぱり楽しそうなところに人は集まると思いますし、私もあまりキリキリしないで、サッカーと応援を楽しもうという気持ちでやるようにしています。

好きな選手は、みんな好きですが、奥山くんは大学の同期でその頃からよく見ているので、そこからの成長も含めていつも注目しています。
あとはゴール裏サポーターとして、ゴールを決めてこっちに走ってくる選手は全員大好きです。
みんなベンチの方へ行くことが多いので、たまにはこっちにも来てほしいですね。

ゴール裏にちょっとでも興味があれば、大事なのは選手への思いの強さと、それを表現できる勇気だけだと思います。チャントや手拍子はそのための手段に過ぎません。
あまり難しく考えず、でも自分の気持ちを選手に思いっきり 伝えたい人には、ぜひゴール裏がおすすめです。

VOICE flom Call Leader【by トモキ】
コールリーダー

FC町田ゼルビアサポーターのみなさん、こんにちは!

前回のホーム岐阜戦は早い時間に先制した後も、相手の攻撃をゼロで抑えて8月を無敗で乗り切ることができました!
8月は引き分けだったジェフ戦を除いて1点差での勝利と、暑さも厳しく、タフな試合の中でもしっかり勝ち点を積み重ねることができたのは非常に大きいと思っています。

先週のアウェイでの甲府戦も岐阜戦同様早い時間に先制し、さらに前半の 終了間際に追加点を奪うことができ、後半も一人少なくなった相手に油断せず戦うことができました。
そして昨年J1だった相手に2-0と勝利し、チームは3連勝、8戦負けなしでホーム野津田に帰って来ることができました。

そして今週のホーム水戸戦。4月の対戦では1-0で勝利を収めましたが、決して楽な試合ではなかったですし、今節も簡単には勝たせてもらえないと思います。
今のチーム状況は上り調子ですが決して油断せず、しっかり目の前の試合に集中して勝ち星を積み重ねていきましょう。
森村選手が岐阜戦後に言っていた「シーズン最後に笑ってい られるように」との言葉通り、シーズン最後に笑っていられるよう、今週も気を引き締めて戦っていきましょう!


COLUMN 町田に“なでしこ”の花を咲かせよう!(ゼルビアレディース情報)

9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますが、9月は公式戦4試合が予定されておりレディースも熱い戦いを見せてくれています。

9月最初の試合はチャレンジリーグ(なでしこ3部相当)に所属するつくばFCレディースとの対戦でした。
つくばFCには、ゼルビアのスクールコーチをしていた井上藍選手が所属しており、ゼルビアレディースの奥山監督がヘッドコー チを務めていたクラブでもあります。
今後、なでしこリーグを目指す上で、3部相当のチャレンジリーグ所属のチームとの対戦は現在の実力をはかる物差しとなり得る一戦ですが、翌日にチャレンジリーグの公式戦を控えているつくばFCはレギュラークラスの選手を温存し、サブ組主体で臨んできました。
一方のゼルビアレディースは前節のオルカ鴨川戦と同じメンバーで挑みます。

試合開始直後からゼルビアレディースは猛攻をしかけ、ほぼ相手陣内でのプレーに終始していましたが、前線からのプレスがハマって中辻可奈選手が技アリのループで押し込み先制。
その後も萩原愛美選手のCKに三枝瑠名選 手がドンピシャのタイミングで合わせ、ヘディングで2点目。
今度は林玲花選手が相手を振り切り3点目。前半終了間際にはキャプテン髙橋紗樹選手がCKからのこぼれ玉を押し込み4点目。

後半開始直後には清水真子選手がゴールし、続けて林玲花選手がこの日2ゴール目となる得点を決めます。
7点目は林選手に代わってピッチに入った渡邊彩海選手のゴールで、この日は6名の選手が様々な形でゴールを決めました。
あとは無失点で終えるかと思われた終了間際にCKから失点を喫してしまいましたが、7-1の圧勝でサタデーリーグでの戦績を3勝3分としています。
サタデーリーグは残り3試合となりますが、このまま無敗で行けるのか 注目してください!

【近々の日程】

☆第38回東京都女子サッカーリーグ4部☆
9月30日(日) vs 荒鷲FC KO 14:40 @真如苑グラウンド
10月7日(日) vs 実践女子大学 KO・場所未定
10月21日(日) vs チアフル日野 KO・場所未定
11月3日(土) vs 十文字高校 KO未定 @十文字学園大学天然芝
11月18日(日) vs青梅FC KO・場所未定
11月25日(日) vs FC plaisir KO・場所未定

☆関東大学女子サッカーサタデーリーグ戦☆
9月15日(土) vs 神奈川大学 KO 15:30 @神奈川大学
9月23日(日) vs 流通経済大学 KO未定 @流通経済大学
12月2日(日) vs 山梨学院大学 KO・場所未定

COLUMN トップをねらえ!(ゼルビアユース/ジュニアユース情報)

【近々の日程】

☆U-18 チャレンジカップ @J-GREEN 堺
9月15日(土) 第一節 vs 鹿島アントラーズ 9:00KO
   第二節 vs ヴァンフォーレ甲府 16:20KO
9月16日(日) 第三節 vs レアル・ソシエダ(スペイン) 9:00KO
   第四節 vs ガンバ大阪 12:40KO
9月17日(月) 未定(順位決定戦)

☆U-18B 高円宮杯サッカーリーグ T4リーグ
9月23日(日) vs 府中東高等学校 14:00KO @府中東

☆U-18A 高円宮杯サッカーリーグ T2リーグ
9月24日(祝) vs 大成高等学校 17:00KO @小野路

※予定は変更になる場合があります。最新情報はNPO法人アスレチック町田のホームページでご確認ください。
(http://acmachida-zelvia.com/)


REPORT ゼルビアを丸裸にする!!【by ホシノ】

第30節 FC町田ゼルビア○ 1-0 FC岐阜
第31節 ヴァンフォーレ甲府 0-2 ○FC町田ゼルビア
【テーマ 数的優位を作り出す】

第30節の松本山雅FCとの大一番に劇的勝利を飾り、『この試合に勝利すれば、暫定で...』と首位の座が届く状況になり、何よりも勝利が最重要となった岐阜戦は、前半で奪った先制点を守りきり見事に勝ちきることができました。
試合終了間際にPKを失敗して追加点を奪うことはできませんでしたが、それでもミドルシュートが相手に当たってコースが 変わったのが幸いして得点に結びついたり、対戦相手の岐阜が6連敗中と苦しい状況のタイミングでの試合となったり、 岐阜の攻撃の主軸の選手が夏の移籍期間で移籍してしまったりと、勢いに乗っているというか、勝負強さ・勝ち運を呼 び寄せている雰囲気を、今のチームには感じることができます。

得点シーンを含めて試合全般を振り返ると、相手が自陣でボールを回してビルドアップしているところを、町田の『前から奪う・全員がサボらない・90分を通して・最後まで走る・出足の早さ・圧力・球際・セカンドボール』がしっかりハマっ た印象です。
得点こそ1-0の僅差でしたが、試合運びは万全での完封勝利でした。

昨シーズンJ1クラブの難敵・甲府戦は、前半のうちにPKを獲得した上に、相手選手も退場に追いやられるなど、予想外の理想的な試合展開になりました。
さらに続けて、FKから相手のオウンゴールを誘って追加点を奪うことができ、相手の戦意を削ぐような優位に試合をすすめましたが、一方で町田の『ハイプレス』をかわすために中盤を省略するような攻撃の組み立てや、『ハイライン』の裏側のスペースを狙ったロングボールを多用してくる場面も多くなり、プレスがかけられなかったり、最終ラインを下がって間延びさせられたりという場面もつくられてしまいました。
結果として無失点で勝利して、これで第30節の松本戦以降3試合連続無失点と良い流れで首位の座を維持することに成功しました。

岐阜戦の後半途中からと、甲府戦の後半も一時的に、4-1-4-1の並び方の時があり話題になりました。
DFラインは4人のままで、その前にアンカーと言われるポジションに1人置いて、MF4人とDF4人の間でスペースを埋めたり、セカンド ボールを回収する役目を土岐田選手が担っていました。
前線は孝司選手のワントップになり、中島選手が1列下がってサイドMFで起用されていました。
4-1-4-1の並び方に固執し過ぎるのではなく、アンカーとMFのセンター2人の3人 でバランスを取りながら、タイミング良く4-4-2と4-1-4-1を使い分けられる可変式とも言える戦術でした。

どちらの試 合も1-0、2-0と町田がリードしている状況での並び方なので(※町田がリードされている状況で、採用するかは現時点では不明です。)、試合終盤に相手が放り込んでくるボールを競り合った後、セカンドボールの回収率を上げたり、町田対策として大きく揺さぶりを仕掛けてきたときに、プレスをかけるためにスライドする距離を短くて済むようにしたり、運動量が落ちてきたときでもアンカーが対応して素早く囲い込めたりなど、追加点を奪いうために攻勢に出る場面でとういうより、守備の場面でよりその効果を感じられた4-1-4-1の配置でした。
試合後のインタビューで『ほとんどぶっつけ本番』という言葉を目にしましたが、それでもしっかり機能したのは、日頃のコンセプトが徹底されている証で、単に選手交代のカードを切るだけではなく、フォーメーションの配置を変更してまでしっかり勝ちきれているのは、昨シーズンの失点 ・敗戦という辛い経験も活かされているのではないでしょうか。

リーグ戦も終盤戦に突入し、優勝・昇格プレーオフ圏内・残留という各争いがより一層本格化して、負けられないという 意識からお互いにリスクを犯さず、拮抗した厳しい試合が続きます。
また、多くのチームが未消化の試合を残しているの で、どうしても『暫定』という言葉が付きまといますが、現時点で町田が戦っているのは、残留・降格争いではなく、(シー ズン開幕前を良い意味で裏切る??)優勝・昇格争い真っ只中です。
これまでにも前のシーズンに好調だったクラブが、 翌シーズンに大きく順位を落としてしまうのを何度も見てきたファン・サポーターも多いはずです。

現時点でのチーム状態を考えてみても、負傷から復帰した選手のコンディション調整や、累積警告での出場停止により、攻守両面での連携に不安がよぎりますが、優勝争いをしている今シーズン残り12試合を悔いがないように終えられるように、クラブにとって未知であるJ2リーグ優勝争いを楽しみながら、我々ファン・サポーターも1試合1試合、目の前の試合を勝ちきれるように、精一杯の声援・拍手を届け、選手1人1人の背中を後押してチームを盛り上げていきましょう!

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ともかゼルビアアイコン FC町田ゼルビアのホームゲームで配布されている「ガゼッタ・デロ・マチダ」。町田サポによる、町田サポのための、町田“愛”あふれるフリーペーパーです!その電子版がなんと『まちだけ。』で読めちゃいます!試合前に読んで気持ちを盛り上げるも良し。試合後に読みながら勝利の余韻にひたるも良し。スタジアムで貰いそびれた人も、バックナンバーが気になる人も、ぜひご利用ください♪

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