【ホームは残り3試合！】日根野谷選手インタビュー！

こんにちは。町田ともかです。
シーズンも後半に入っているペスカドーラ町田。今日は、シーズン前に引退を発表された日根野谷選手にいろいろとお話を伺いました。

日根野谷選手は関西ご出身ですよね？町田との関わりについて教えていただけますか？

はい。大阪出身です。町田との縁はフットサルを始める時に、ペスカドーラ町田のセレクションを受けたことがきっかけです。

それは何年くらいのことだったのでしょうか？

W杯のあった年なんで2010年ですね。

その時日根野谷選手はおいくつだったんですか？

20歳ですね。大学2年になる年だったので19歳から20歳になる年です。

大学はこちらでしたか？

いえ。大学は大阪でした。やめて町田でフットサルをはじめました。

少し大阪の時のお話も聞かせてください。ご出身はどのあたりだったのですか？

地元は泉佐野市という関西空港があるところです。最近ではふるさと納税でニュースにも出ていました。

海が近い和歌山よりの方なんですね。行ってみたいです。日根野谷選手がサッカーをはじめられたきっかけはなんだったのですか？

兄が幼稚園の放課後に行うようなサッカークラブに行っていたので、自分もはじめました。

お兄様とはどのくらいの歳の差なのでしょうか？

2歳差です。

お兄様もずっとサッカーをされていたんですか？

はい、兄貴も中学までは一緒のチームでした。兄とは高校から別でした。

お兄様と2歳差ですと3年生と1年生だと思いますが、怖い先輩として嫌だったりしたことはありませんか？

クラブチームだったのでそこまでの上下関係もなくて、そんなに嫌じゃなかったです（笑）

怖い先輩になってしまうのかと想像してしまいました（笑）日根野谷選手はずっとサッカー一筋ですか？

はい、大学1年までサッカーでした。高校は和歌山の初芝橋本高校に行きました。（注：ゼルビアコーチの金明輝さんも出身のサッカー強豪校）大学もサッカーで推薦をもらい大阪の阪南大学に行きました。

初芝橋本高校も阪南大学もサッカーで有名ですね。ゼルビアなどでも在籍した選手が居そうですね。

山口選手などがいました。同い年だと秋田に在籍している飯尾選手で今も仲良くしています。（注：山口選手は現在松本山雅の山口一真選手のこと。現在ゼルビアに在籍している奥山洋平選手も阪南大学出身）

地元にいた頃はサッカー以外のスポーツや活動はされていらしたのですか？

僕たちの地域はだんじり祭りが盛んなんです。

とても有名なお祭りですよね！テレビで見たことがあります！

そうです。中学校くらいになると、サッカーの試合を休んでだんじりに行く子もいるし、逆にだんじりに行かずにサッカーに行く子もいる、という二つにひとつになっていきます。僕は、最初はだんじりも面白かったんですが、小学校の高学年くらいからはサッカーをやりたくなったのでサッカーばかりでしたね。
小学校4年生くらいまでは体操とバドミントンをやっていました。体操クラブの先生が、僕に運動能力があったので、バドミントンもやってみろということでバドミントンもやりました。

小さい時から運動能力が高かったんですね！体操もご自身でやりたいとはじめられたのでしょうか。

体操は運動能力を高めようとお母さんがやらせたんだったと思います。

サッカーだけをやるよりも、他のスポーツをしたほうが良いと聞いたことがありますがご自身で役に立ったことはありましたか？

子供の頃のことなのであまり実感はないですけど、体操とかは体の動かし方や使い方、手の使い方などにはよかった気もします。バトミントンは、フットサルではあまり使いませんがサッカーだと浮き玉も重要なので空間認知能力とかに良いかもしれません。そこまででもないかもしれませんが（笑）

必ずここが役に立つということはないのですね。小学校の時などは、遊びと運動という毎日だったのでしょうか？

遊びでもみんなでサッカーをやったり野球をやったりという思い出しかないですね。毎日学校が終わって家に帰って、もう一回学校が近かったので戻ってサッカーしたり、サッカーの練習は別にあったので、サッカーばかりしていました。

本当にサッカーばかりだったんですね。

勉強していればよかったなって今になると思いますけど。

それだけサッカーをできることもすごいと思います！ずっと続けられていたサッカーからフットサルに転向されたのはどうしてだったのでしょうか。

大学はサッカー推薦で入ったので、大学4年まで行ってサッカー選手になりたくて阪南大学を選んでいました。フットサルは見るのは高校の時からよく見に行ってました。大学1年の時にフットサルの代表戦を見に行って、その時に世界と戦う上でサッカーとフットサルを比べたらフットサルの方が世界一になれる可能性が高いんじゃないかと思っていたんです。でも自分は大学でサッカーをしていたので、その時はフットサルをやろうっていうことにはなりませんでした。

そうだったんですね。本当にサッカー一筋ですね。

実はあまり話したことは無いんですけれども、親父が会社を畳むことがきっかけで大学を辞めることになりました。その時にまだサッカーを続けたかったので、関西のいろいろなチームを紹介してもらいましたが、しっくりきませんでした。海外に行くことも考えましたが、まだ若くて海外って怖いと思ってやめました（笑）そんな中、フットサルを思い出して、フットサルをやろうと決意したんです。親のことがないと僕はフットサルはやっていなかったと思います。大学4年間サッカーやって、その後プロになったかどうだったかな、というところだったと思います。

大変なご経験でしたが、それがターニングポイントになられたんですね。

自分のことでなく父のことだったので今まではあまり話すことではないと思っていました。仲の良い友達には話したりしていましたけれども、東京でこのことを話したっていうのはほとんどありませんでした。でももう自分も選手を引退しますし、どうしてフットサルを始めたのかはよく聞かれることで、僕も自分でそれを発信したいと思っていたので、今回いい機会だと思いました。

ありがとうございます。フットサルをされるところでなぜ町田を選ばれたんでしょうか。他のチームも受けられたんですか？

他のチームは受けていません。これはほんとにタイミングです。調べたときが3月の大学を辞めるタイミングで、セレクションを調べていたら町田が出てきました。その頃は、町田というチームに関しても試合を見て記憶に残っていたような事は全くなかったんです。ただフットサルの雑誌の付録に一対一のDVDがあり、それに新さん（注：元ペスカドーラ町田の選手、現在バサジィ大分監督の狩野
新さん）が出ていたのを覚えています。それぐらいしか町田のイメージはありませんでした。その後調べたら新さんが高校の先輩だったとかそういうご縁みたいなものはあったんですけど、セレクションのタイミングがほんとにちょうどよかったという感じです。

日本のフットサルの歴史を見ると、社長の関野さんも、監督の甲斐さんというリーグを作ろうとした人たちがいると思うんですが、その辺は関係なくだったんですね。

そうなんです。入っていろんなことを教えてもらったりして話を聞くこともあって、すごいクラブに来たなと思いました。

町田にいらしたのは2010年だとおっしゃっていましたが、最初はどんな印象だったのでしょうか。

当時は練習が多摩センターだったので最初は多摩市に住んでいました。町田については、友達に聞いたら「町田は治安が悪い」と聞いたのが最初の印象です（笑）

実際はどうでしたか？

近郊に住んだり来ることが増えたら、とても便利な街だと思いました。町田の市街は栄えているのに、薬師池など自然もたくさんあって、グランベリーパークのような大きなショッピングモールもあって、何でもあるなぁと今は思っています。

なんでもありますよね。日根野谷選手はチームは町田一筋ですよね？13年1つのチームに在籍される選手は少ないと思いますが・・・

ペスカドーラ町田では金山さん（昨シーズンで引退された金山友紀さん）がそうでしたけど、他のチームではあんまりないですね。僕の歳近い子でも名古屋の篠田さんなんかも名古屋だけですかね。でもあまりないですね。

他のチームから声がかかったりしたこともあったのでは？

なかったと思います。海外に行くとなったらまた別ですけど、日本だったらこのチームでよかったと思っています。同じチームで長く過ごした方が応援されることも多かったですし、今となってはほんとにそれがよかったって思います。代表にはなりたかったですけどね。

代表はタイミングもありそうですよね。日根野谷選手はペスカドーラ町田の中で、盛り上げ隊などをずっとされていらっしゃいます。最近特に街中などでの露出が増えているように感じますが変化はあったのでしょうか。

そうですね。昔からいろんなイベントとかに行かせてもらう機会は多かったと思います。最近ではSNSの力もあると思いますが、出て行くことも多くなってきて、その結果ペスカドーラを知って見に来てくれるという人が増えたと実感しています。

以前と比べて入場者数もとても増えていますよね。昨年までは特別な時には超えていた1000人の観客数が今シーズンはほどんと超えています。

はい、1000人は必ず超えていると思います。

今年の観戦者の増加は何が要因だと思いますか？

僕が感じているのは、フロントのスタッフがいろんなところを回って、集客を頑張ってくれてること。またイベントに来てくれた人とよく話して仲良くなる人が増えて、その人達が来てくれることが増えました。1番実感してるのはスクール生が増えて、スクール生だけでなくお父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃんまで来てくれるようなこともあるので、それはすごく大きいと思っています。この子供達がスクールを卒業しても、お父さんお母さんだけで見に来てくれるとか、子供達もまた見に行きたいと思ってくれるような環境作りをしていけたら今よりももっと観客数が増えるんじゃないかと思っています。

確かにスクール生の子供達がとても多く見に来ていますね。よく「建コーチー！！」と呼ばれているのを耳にします。

そうですね。地元の子が多いので、試合の時も気軽に声をかけてくれます。全国いろんなところに行きますけど、スクール生などの子供があれだけチームカラーを着て応援してくれてるのは町田が1番です！子供がギャーギャー言ってくれるのはとても良いことだと思っています。中には親の方達も熱くなってくれる人とかもいらっしゃいますね。

他のチームはそこまでではないんですか？

もちろんお子さんはいますけど、あそこまでの子供たちの人数や盛り上がりはなかなかないですね。

クラブ全体での努力が実を結んできたということですね。日根野谷選手は以前はギャラリー2で働いていらっしゃいましたが、今はどんなお仕事をされていらっしゃるんですか？

今はスクールコーチをしています。

スクールコーチはどのくらいやってらっしゃるのでしょうか。

基本的に毎日やっています。町田、南町田、多摩、八王子、といくつかのスクールでやらせてもらっています。

それは大変ですね。

以前も平日は毎日働いていたので、大丈夫です。

さすがです！スクールコーチ以外の活動があれば教えてください。

そうですね、去年からは、いろんなクラブのスポンサー回りのお手伝いをしたりしています。以前からですがイベントに顔を出すことは続けています。今までスポンサーさんの名前は知っていましたし、社長の方であったりとか特定の方はもちろんいっぱい知ってましたけど、会社の社員の皆さんに会うとか、とても気にしてくださっている方がいるとか、そういうことを肌で感じられる機会が増えました。

そうすると、意識が変わりますか？

はい変わります。変わるし、たくさんの方に応援していただいているクラブなんだなというのをより実感するようになりました。

最近は日根野谷選手以外の方もピッチ外の活動をされているのをSNSで拝見していますが、それはやっぱりプラスに働きますか？

はい。それはいいことだと思います。去年は僕が回っていたのですが、みんな完全なプロではないので、仕事があったりする中でスケジュールを調整して参加してくれるようになりました。選手たちにとってもスポンサーのことを考えるとか、町田の地域のことを考えるきっかけになったと思うのでよかったと思います。

選手の意識も変わってきたということですか？

はい。選手の意識も変わりました。あとは甲斐さんが監督になってからスポンサーを回った人に甲斐さんから「ありがとなぁ」などと言ってくれたりするのもあって、率先してチームのために動こうという選手が昔に比べたら増えてきたように思います。

昔は、選手は、選手、それ以外のところはフロントがという役割分担がはっきりしていたのでしょうか？

そうですね。プロとして試合で活躍するという意識は昔の人たちはすごい強かったし、それはもちろん凄いことで大事なことだと思っています。でもフットサルの世界を考えたら今のような活動が重要になると思っています。選手が行くことで応援してもらうきっかけにもなりますし、積極的に行ったほうがいいなと思っています。最近では他の選手も行ってくれるようになったので僕はケアに使える時間が増えました。

そのおかげか今年のコンディションがいい感じなのでしょうか。プレイを拝見していても、いつも以上に前へ前へという気持ちが感じられる気がします。必ずシュートも打っていらっしゃいますよね。

前半は出場時間もそんなに多くなかったですけど、得点に絡むきっかけを作れたのでそれはとてもよかったです。今までにないところだなぁと感じていました。コンディションもこれだけトレーニングやケアに時間を割けているのでいい感じです。今までは夏場すぎて9月10月に怪我をすることが多かったんですけど、今怪我もなくやれているっていうのはこの効果があるからだと思っています。

なるほど。試合の時、日根野谷選手がピッチに入ると会場が湧き立ちます。ご自身ではどう感じられるのでしょうか

そうですね。大ベテランみたいな感じでアレですけどやっぱ嬉しいです。あれで会場の雰囲気が変わるというのもありますし、相手には嫌なことになると思います。ホームの利点じゃないけどいいことじゃないかなと思います。

自分的には盛り上がりますか？

はい。もちろん上がりますけど、緊張もしますね（笑）見られてるというのも感じますし、どうにかして何かしないとな、と気は引き締まります。

シーズンも半分を超え残りも6試合となりました。今年で引退と決められていますが、今どんな思いを持たれていますか？

今までのFリーグだとシーズンが半分を超えたら名古屋がずば抜けて1位にいることが多かったです。今シーズンは、僕たちもまだ可能性がある状況でファイナルのシーズンに入れる可能性もありますし、優勝する可能性もまだまだ残っている状態です。シーズン前に引退を発表したときにも言いましたけど、優勝することしか考えてませんし、今も優勝できるイメージしかないので、それがどんどん現実に近づいてきているなと感じています。

今とても良い雰囲気ですよね。ご覧いただけるみなさんへ一言お願いします。

ここからはホームゲームが月一回しかないので、みんなでその時には会場に来て応援してください！僕もメンバーに入れるようにがんばります。ぜひそれを見に来てください！

私も応援にいきます！今日はありがとうございました！

残りのホームゲームは
第17節　10/21(土)15:00キックオフ VS ボルクバレット北九州
第19節 　11/05(日)15:00キックオフ VS エスポラーダ北海道
第22節 　12/10(日)16:00キックオフ VS バルドラール浦安
の3試合です。

熱いプレーで会場も熱くする日根野谷選手の引退を優勝で送れるように、みんなで後押ししていきましょう！


以上、町田ともかでした。

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