昨年から始まった町田市ショートショートコンクールが今年も行われ、先日表彰式が開催されました。
今年は887作品の応募の中から市長賞には小学3年生と高校2年生のお二人が選ばれました。その他小学1年生から高校2年生まで総勢10人が受賞されました。
受賞者および受賞作品は⇒こちら
審査員の先生方。左から藤岡先生、審査委員長の田丸先生、KEN THE 390氏
審査員の先生方から感想をいただきました。
昨年と比べていかがでしたか?
◎田丸先生
昨年と変わらずどれも素晴らしかったのが大前提です。抜け殻、夏女など一般のコンテストでも入れるような、高校生、町田という制限がなくても(一般のコンテストで)戦える作品と出会えたことが驚きでもあり幸せでもありました。夏女も、コンテストがなかったら出会えなかった才能です。今まで書いたことがないと言うことでしたので出会えてよかったです。
◎KEN THE 390氏
去年も面白い作品が多かった。今年も2作品抜けてよかったですが他にも被らない、いろいろな作品が出てくるんだなと。去年は去年、今年は今年の良さがあり、やればやるだけいろいろな作品があると思うと素晴らしい機会だと改めて感じました。
◎藤岡先生
去年も今年も面白い。町田がテーマの作品がいくつかあって、去年も町田がテーマの作品があったが、今年はまた全然違うなというか、町田でまだこんなに遊べるんだ!と思いました。まだバリエーションがあるんだと思いました。
印象に残った作品を教えてください。
◎田丸先生
もちろん全部ですが、中でも「抜け殻」「夏女」は印象に残りました。
◎KEN THE 390氏
「夏女」がすごい好きです。「抜け殻」もいいと思いました。夏女のテンション、青春の輝きを勝手に感じてぐっときました。季節は戻らない、夏だからこその輝き、その中にある気怠さなどがノスタルジーを呼び覚まされて刺さりました。勝手に自分の思い出と相まって完全にドラマが出来上がって、部屋のディテールまでイメージできる感じでした。
◎藤岡先生
「ただの散歩じゃない散歩」がいいと思いました。町田市の景色がたくさんでてきてタイムトラベルものですが、この作品を読んだあとで町田を歩くとタイムトラベルをしている気持ちになっちゃうんじゃないかなと感じました。
来年に向けて、書いてみようかなという方に一言お願いします。
◎田丸先生
楽しむことが大前提です。過去の作品も読んで欲しいですが、それはそれで素晴らしいけど正解ではありません。その人の作品。自分で感じることで楽しみながらそれを表現すること。囚われずに自由に書いて欲しいです。
◎KEN THE 390氏
普段から書いているわけではないけど、いろいろなきっかけで書くことになった人が、書いてみたら受賞したという方も多くいる。まだやったことがない方もこれをきっかけに書いてみたら何かが急に巻き起こるかも。自分には無理とは思わずこの機会に書いてみたら先に面白い世界が広がっているかもしれません。
◎藤岡先生
面白いことを思いついてから書かなきゃいけないのではなく、書いているうちに思いつくことも多いので気軽に書き始めた方が自分の楽しいものと出会えるかなと思います。
受賞者の方々とお話される時に田丸先生が「書き続けてください」と必ず声をかけられていたのが印象的でした。
鶴川の和光大学ポプリホールでは、4月11日(火)から4月23日(日)まで『「ことばらんどショートショートコンクール2022」受賞作品展』が開催されます。ここでは、受賞作品の配布と、町田デザイン&建築専門学校による各受賞作品のイメージイラストの展示
が行われるそうです。
会期中の4月16日(日)には、審査委員長でもある田丸先生の作品を声優の大原さやかさん・福山潤さんが朗読したり、また即興でショートショートを作るという催し物もあります。チケットはすでに発売されていますのでご興味のある方はチェックされてはいかがでしょうか。
チケットの販売は⇒こちら
昨年の授賞式の様子は⇒こちら