vol.6 日本ユニバーサルモルック協会 山口順さん

2022.12.08 投稿
町田に暮らす、さまざまな方の町田話を集める『まちトーク』。
第6回は、日本ユニバーサルモルック協会の山口順さんにお話を伺いました。

お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。山口さんとお会いしたのは、ペスカドーラ町田の遊びの広場の取材に伺った時でした。(記事は⇒こちら )まずは山口さんと町田とのご縁を教えていただけますか?


横浜の保土ヶ谷出身で、町田には仕事がきっかけで住むようになりました。町田と言っても駅は橋本なんですけどね。


町田は広いですからね。どうして町田に住もうと思われたのですか?


仕事はフリーランスですが、その時に行ってた会社が新宿にあって、実家の横浜と新宿に行きやすい場所で選びました。


ぴったりな場所ですね。住んでからもう長いですか?


はい。もう20年以上住んでいます。


それは長いですね。お仕事はどのようなことをされていらっしゃるんですか?


土木関係の設計をやっています。


難しそうなお仕事ですね。設計の仕事をされている山口さんがなぜモルックをやることになったんですか?


たまたま、私が行っていた会社の方と雑談の中で、「週末は何をやっているんですか?」と聞いたところ、「モルックをやってます。私日本代表なんです。」という方がいて、その時はそこで話が終わって「モルックってなんだろうなぁ」と思ったくらいだったんです。その少しあとに東京大会という大きめの大会があったのですが、その方のチームメイトが病気で出られなくなったので、代わりに出れませんかと誘われたことがきっかけで始めました。


その時はモルックについて少しは知っていましたか?


全然です。当時は情報もYouTubeもなくて、どんなものか全くわからず当日会場に行って棒を渡されて、これ投げるんだよと言われて大会で一日中投げていたんです。


練習なしで当日いきなり大会とは・・・その大会はどんな結果だったんですか。


どうなったのかっていうのは当時よくわからなかったんですが、後から見返すと6位だったらしいです。一緒に組んだ方はモルック協会のスタッフだったんです。そのため、当日は大会の運営などでいなくなるんですよ。私は「この人たちなら優しくしてくれるよ」って言われたチームのところに置き去りにされて・・・その方達と一緒にずっとモルックをやっていました。みんな優しいので、投げて当たると「すごーい!」って褒めてくれるんですね。それで調子に乗って、今ここに到っています(笑)




なかなかできない体験ですね。そこから今の協会設立までというのはどのような経緯だったのでしょうか。


まず、自分の競技についてお話ししますね。始めてから自分のチームを組んで2年くらいで、大会に出場すると決勝に行けるようなチームになったんですけどなかなか優勝まではいけなくて。やっと2019年に優勝できたんです。その大会にさらば青春の光の森田さんが出場されていて、打ち上げの時に世界大会に行こうよと誘ってもらいました。自分は2018年は行っていたんですが、お金もかかるので2019年はいいかなと思っていたんです。そしたら森田さんが同じチームで一緒に行こう、旅費はクラウドファンディングで集めるから心配しなくていいよと。


すごいお話ですね。


それでじゃあ行きますと、行ってきました。日本代表を奢ってもらったんです(笑)


日本代表を奢ってもらったなんて、なかなか聞けません(笑)


森田さんのチームは当時3人でしたが世界大会は4人チーム制なので、その年に優勝した人を1人連れて行こうということになっていたらしく、そこに呼ばれたんです。


本当にもってらっしゃいますね。どちらでの大会だったんですか?


フランス大会でした。


世界大会はどんな感じでしたか?


世界大会にはその前の年に行っているので雰囲気はわかっていたのですが、フランスとかフィンランドの人たちは強いんですよね。なかなか勝てなくて。


前年はどちらの大会だったんですか?


フィンランドでした。モルックはフィンランド発祥なんですよ。


そうなんですね。木の感じがフィンランドっぽくて納得です。やはり本場は強いと言うことでしょうか。どういうところが違うんでしょう。


多分、基本的な体の作りが欧米人とまったく違うのはもちろんあるんですけど。あとは、フィンランドの年配の方は費やす時間が長いと思うんですよね。年配の方は強いんです。若い方でも強い方はいっぱいいらっしゃるんですけど。私が尊敬しているフィンランド人のヤケというスタープレーヤーは65歳かな?全然勝てないんです。


一般的にはスポーツの一流選手となるとある程度の年齢までと思ってしまいますが、モルックに関しては年齢と言うのは関係ないのですね。世界大会から協会設立への流れはどんなものだったのでしょうか。


2019年に優勝して、森田さんと世界大会に行って、そのご縁で東京MXのモルックの番組にレギュラーとして出させていただいていました。いろいろやりながら、モルックとどういう形で向き合うかと考えた時に、勝敗云々よりは、どんな人でもできることを重点的に広めていく活動をしたいと思うようになりました。最初のきっかけはブラインドモルックだったんです。目の見えない人でも楽しめるように作っていきたいなぁと思って、日本ユニバーサルモルック協会を立ち上げたんです。


団体の主な活動は、体験会やイベントで広めることなどでしょうか?



そうですね。それが主な活動です。協会と言っても私がほとんど1人でやっています。モルックをしている人って自分が優勝したいとか練習したいとかそういう方が多いので、広めるとかいろんな子供たちやお年寄りたちと一緒にやるような方がなかなか見つからないんです。



行くのも自分、他のことも自分となると大変ですね。土日は大体イベントや体験会に出ている感じですか?


はい。全部じゃないですけど顔を出しています。


少し話が前後しますが、今、日本ユニバーサルモルック協会は町田を拠点にされているそうですが、そのきっかけはおありだったんですか?


町田に住んでいることはもちろんなのですが、2000年に森田さんから自分の大会をしたいと相談を受けたんです。どこでやったらいいかと。なかなか貸してくれたり費用が高かったりする中で、シバヒロが借りれるし空いていると。そこまで費用も高くなかったのでシバヒロで始めたんです。それがきっかけで他の人たちもシバヒロでやるようになって・・・という繋がりで町田でよくやるようになりました。あとは町田市ユニカール協会さんとの繋がりで、野津田のスタジアムでのイベント時に呼んでいただいたりしています。


そういう繋がりがあるんですね。山口さんの町田のイメージはどんな感じですか?


町田の印象として、福祉に強いイメージがあります。自分が直接どうこうではないんですけど。いろいろ見聞きしています。


確かにそうかもしれません。山口さんにとってモルックの面白さはどのようなものなんでしょうか?


競技として、初めてやった人が何年もやっている人に普通に勝ててしまうっていう面白さに加えて奥の深さですかね。どうやって点を取ったらいいか投げたらいいかを詰めると、いくらでも考えられます。あと可能性として競技を捉えると、僕たちが勧めているブラインドモルックだったり、コミュニケーションツールの1つとしてキャンプ等に持って行ったりするのも面白いなと思います。


今、キャンプも流行っていてアウトドアのイベントも多いと思うのですが、そのあたりへのアプローチもされるんでしょうか?


自分がキャンプとかBBQは好きだけどなかなか行けないのですぐには難しいのですが、そういうところにも広めていけたらなぁと思ってはいます。先日東京駅の構内で体験をやらせてもらった時に、1日目に来た人が2日目にも来てモルックセットを買いましたと教えてくださりました。聞いたらキャンプをやられる方で、仲間内でキャンプにいく時にやられるとおっしゃっていたんです。


本当に楽しかったのでしょうね。これも体験の効果の一つですね。


そうですね。モルックはキャンプにちょうどいいんですよね。フィンランドでは、サウナ行って、ビール飲んで、モルックをやるという流れがあるらしいので。


それは最高の楽しみ方ですね。ちなみに、モルックのキットは高価なものなんですか?


バッグに全部入っているもので 10,000円位、木箱に入っているものだと7,000円位でしょうか。木箱は重いんです。


モルックは丈夫なんですか?


天然の素材なので、割れたり欠けたりすることがあります。ある程度はボンドで貼り付けたりして直しながら使いますが、たまに楽しむ程度であればかなり長く使えるものです。


なるほど。長く使えるならいいですね。


これ1つあれば大人10人くらいで一日中遊べるので、買ってしまえばずっと遊べていい趣味だなぁって最初はみんな始めるんです。でも今は大会が全国で北海道から九州まで開催されていて、いろいろな大会に出ようとすると遠征費がものすごくかかるんです。


どんどん試合したくなりそうです。モルックのリーグとかはあるんですか?


個人的にリーグと言って人を集めているところがあり、東京、九州、愛媛なんかでも大会が行われているんです。いろんな人が地元で大会を開いています。


モルックどんどん広がっている証拠ですね。やってみたいと思った時、どこから情報を知ることができますか?


大体twitterでの情報発信が多いですね。インスタもやっていますが使い方がよくわからなくて(笑)
・山口さんのツイッターは⇒こちら
・日本ユニバーサルモルック協会のツイッター⇒こちら
・日本ユニバーサルモルック協会のインスタグラム⇒こちら


では、興味ある方はツイッターを中心にチェックですね。今後山口さんが活動としてやっていきたい夢というか、そんなものがあればお聞かせください。


大きな夢になりますが、子供とか高齢者とかと一緒にやっていきたいということが基本にあります。その上で目の見えない人や耳の聞こえない人にも大会に出て欲しいと思っています。日本モルック協会という以前からある協会はパラリンピックの競技にしたいとおっしゃっているのですが、私はむしろオリンピックの競技にして、障がい者もそっちにでて欲しいという夢があるんです。


すばらしいですね。そのために、今から取り組んでいることだとか、取り組みたいと思っていることなどはありますか?


直近で言えば、ブラインドサッカーの代表の方と一緒に練習して大会に出ることを計画しています。この代表の方は、2020年のブラインドサッカー代表の寺西一選手という鶴川の方なんです。


お二人で組んだら強そうですね。楽しみにしています。みなさまへのお知らせなどあればぜひ教えてください。


直近のイベントがあります。1つめは、野津田「子どもスポーツフェスティバル2022」です。こちらでモルックを体験していただけます。




場所:町田GIONスタジアム(雨天:諸室を利用)
日時: 2022年12月17日(土) 10時~14時30分
詳細は⇒こちら
もう一つは、来年ですが横浜でモルックフェスティバルを開催します!


日時:2023年1月28日(土),29日(日)
大会と体験などができます。
詳細は私や協会のTwitterをご確認ください!
そして、ユニバーサルモルック協会に協力してくれる人を募集しています!モルックができるかできないかは関係ありませんが、一緒に遊んでくれる人を募集します。

どんな方が必要ですか?

体験会が多いので、人と触れ合うのに抵抗のない人がいらしたらありがたいです。自分一人だと1チームしか対応できないので、仲間がいると複数チームの対応ができるんです。もちろん運営や事務局のお手伝いもしていただける方がいたらお願いします。日本ユニバーサルモルック協会のホームページからご連絡お待ちしております!
公式ホームページは⇒こちら


みなさま、イベントや協会のお手伝いもチェックしてくださいね。山口さん、今日はありがとうございました。




モルックはみんなで遊べて、初心者でも勝てるチャンスがあるのも醍醐味ですね。体験できるときに姉妹みんなで遊びにいきたいと思います。

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