vol.8 NPO法人プラナス事務局長 髙井大輔さん

2023.08.18 投稿
町田に暮らす、さまざまな方の町田話を集める『まちトーク』。
第8回は、NPO法人プラナス事務局長の髙井大輔さんにお話を伺いました。
こんにちは。駅前からは離れていますが、自然豊かで本当にいい場所ですね。今日はよろしくお願いいたします。

こちらこそよろしくお願いいたします。



利用者のみなさん
ちょうど今日の活動が終わったところだそうですが、拝見しているとみなさん仲がいいですね。



うちは放課後デイサービスという、小学生の預かりサービスがあってそのあたりから始まったんです。なのでみんな昔から知っていて仲がいいんです。



みなさん、10代後半くらいですか?



そうですね。10代~20代前半が多いですね。




町田との関わり
昔から知っているからこその関係性なんですね。また皆さんとのお話は後ほど詳しく伺うとしまして、髙井さんと町田のご関係を教えてくださいますか?



母校が法政大学だったのでそれからのつながりです。住んでいたのは横浜の保土ヶ谷でした。法政大学は、相原なので町田といったら町田ですけど、中心地からはちょっと離れているんですよね。僕は、現在のレミィの中にある生涯学習センターで行われている町田の障がい者青年学級(詳細は⇒こちら)という活動することになってから町田と深く関わることになりました。



障がい者青年学級という活動はどのようなものなのでしょうか?



学校を卒業して青年になった障がいがある方の生涯学習をサポートする場になります。



そのような場があるんですね。髙井さんは大学では障がい者の方に関わりのあることを専攻されていたのですか?



はい。大学では現代福祉学部という学部があって、そちらに在籍していました。実は福祉に大きな関心があったわけではないのですが、高校が付属だったので成績順に行きたい学部を選ぶ形でした。5番目か6番目の希望だったと思います。



そうだったのですね。サークル活動などもされていたんですか?



ボランティアとテニスサークルに入っていました。高校ではゴルフ部だったのですが、大学のサークルにはゴルフがなかったので、球技でテニスをやろうと思いました。福祉の学部生が多くいると知って入りました。



ボランティアとテニスという組み合わせも珍しいですね。



そうなんです。このサークルが先ほど話した障がい者青年学級での活動に繋がっていくんです。サークルの先輩に「飲み会があるから町田駅に集合」と言われたのでサークルの飲み会だと思って行ったら、それが障がい者青年学級の飲み会だったんです。



いきなり飲み会からの参加だったんですね。どのような飲み会だったんですか?



毎週行われていた障がい者青年学級の方々と周りの方々が集う飲み会でした。少し遅れて行ったらもう飲んでいて、自分は障がいを持っている方がお酒を飲むという印象もなかったし、話すという印象もなかったんです。ですが、その場ではみんなで飲むし、仕事への不満や楽しい話も普通にしていて、それがとても衝撃的でもっと知りたいと思い深く関わり始めたんです。



その後はどのような形で関わりを深めていきましたか?



障がい者青年学級には継続的に関わり、さらに社会福祉士になるための実習で障がい者施設にいきました。施設では障がい者青年学級での関わりと違うところがありました。青年学級では世代が同じくらいだと仲間や友人のような関係性で、悩みを聞いてお互いに話してというような感じです。でも福祉施設の利用者と支援者との関係になるとまた違う感じでした。それは当たり前のことですが、最初のきっかけが青年学級だった自分には馴染まないと感じたので、その時は自分が福祉の世界で仕事をするのは、難しいかなと思いました。



そこから福祉の世界でお仕事をされるようになるわけですが、どのような道のりだったのでしょうか。



長くなるのですが、僕が大学の時にたまたま面白い活動に出会えて視野も活動の幅も広がったので、他の学生もボランティアなどへの接点を増やせばもっと面白くなるんじゃないかなと思って、大学にそういう場所を作る活動を始めたんです。



具体的にはどのような場所になるのでしょう?



僕が入ったゼミが、山岡先生というNPOの世界では有名な先生のゼミでした。実はサークルと被らないようにと思ったら山岡先生のゼミしかなかったんです(笑)山岡先生は、僕が1年生の時にちょうど授業を持たないタイミングだったので、先生のゼミを志望する人がいなかったんです。もう1人いた方は、辞めてしまって途中から僕1人になってしまい、一対一のゼミになりました。その中でボランティアと関わる機会が増えればいいという話をしたんですね。



これが先程のお話につながるわけですね。



そうなんです。僕はその頃ボランティアサークルの長をしていたのですが、他に15くらいあったボランティアサークルと繋がりがないような気がしていました。繋がったら面白くなると思って、ゼミの活動の中でボランティアセンターを作ろうという調査やアンケートをして大学に提案をしました。



そうだったんですね。ボランティアセンターはできたのでしょうか?



はい。そして一つ目の仕事はこのボランティアセンターの職員だったんです。



学生時代にご自身で立ち上げたところにそのまま就職されたということですね。なかなかないことだと思います。そしてプラナスさんの設立に繋がっていくのですね。




プラナス設立
はい。そのボランティアセンターに、NPO法人プラナスの現理事長である佐藤が相談に来たんです。当時、多摩境に住んでいて、あの辺はマンションがあちこち立ち始めた頃でした。ちょうど子育て世代が流入してきた街でしたが、障がいを持った方の居場所がまだなかったんです。当時、佐藤たちは家を開放して障がい児を持つ親子で集まって、ご飯を一緒に作って食べる会を週一で開いていました。一緒に活動を見て欲しいということで学生を連れて1年間くらい通っていました。



そこから佐藤さんとのご縁が始まったのですね。



そうですね。週一の活動でも続けて行くには事業としてやらないと無理が出る。お母さんたちの負担にもなります。それで、ボランティアセンターを辞めて関わることにしました。当時は社会起業家という言葉が出始めた頃で、社会企業家のコンテストに出て入賞したので、その賞金(支援金)でプラナスを設立しました。



これは何年くらいのお話でしょうか。



2012年です。今、10年ちょっと経ったところです。




プラナスの事業
そこからプラナスさんを設立後、さまざまな事業を立ち上げられているかと思いますが、現在はどのくらいの事業をされていらっしゃるのでしょうか?



何を一つと数えるかが難しいのですが笑
わかりやすいところですと、

*成人の支援
*シルクメロン関係
*お弁当

この3つになります。



成人の支援は、どのようなことをされているのでしょうか。



生活介護事業所というものになります。障がい区分で言うと、重度、最重度の人たちの通う施設となります。



生活介護事業所というのはどのような事業所なのですか?



日中の生活や創作活動、生産的活動などを行う事業所です。生産的活動にあたる部分が仕事になります。



その中で髙井さんはどのようなお仕事をされていらっしゃるのですか?



サービス管理責任者と管理者をやっています。様々な計画を作ってまとめたりということが主な仕事になっています。利用者の人数が60~70人を超えるような大施設の管理者さんだと、多分それだけで精一杯だと思うんですが、うちは10人くらいなので比較的ゆとりを持ってやれていますから、外部とのコーディネートや、新しい商品企画などもやっています。



そうは言っても、とても仕事量が多いですよね。仕事を割り振ったり、外とのやりとりをしたり、新商品開発をされたりとすごいですね。現在、プラナスさんの職員さんとしては何名ぐらいいらっしゃるんですか?



常勤のスタッフは4人です。パートタイマーのスタッフは6人くらいいて1日2人くらいが入ってくださっています。



利用者の方はどのようなことをされていらっしゃるんですか?



掃除は毎日行っています。このあたりは食材も豊富なので、たけのこ掘り、山菜取りなどの食材集め、梅仕事も毎年しています。食材はお弁当に使うことも多いです。体を動かすレクリエーションも定期的に行っています。コロナ禍ではなかなかできませんでしたが、社会との接点を持つための外出も月に一度は行います。




敷地の中にあった山菜

その他にお仕事があるのでしょうか?



はい。仕事としては、飴を詰めたり、葉っぱをちぎる等の食材の一時加工、部品の組み立てなどもやっています。イベントなどで販売の機会をいただくこともあります。



これらのお仕事はどうやって始められたんですか?



元々僕たちの事業はお子さんを対象にします。始める前から、通っている子どもたちが大人になる時にそれぞれに合った、しっかりお金をいただけるような仕事を準備しておきたいねと、立ち上げメンバーとも話していたんです。最初の3,4年は子ども向けの放課後デイサービスのような事業でしたが、並行して商品作りをしてきました。



そうなんですね。未来のために着々と準備を進められてきたのですね。どのような基準でお仕事を作られていらっしゃるのですか?




プラナスの目指すところ


僕らが目指している仕事のポイントが3つあります。
①地域とともに暮らせるよう地域に根付いた仕事
②自分に合ったものを選択できるよう多様な仕事
③やりがいを感じれるよう相応しい報酬を得られる仕事
の3つです。



それぞれ説明していただけますか?



はい。

①地域とともに暮らせるよう地域に根付いた仕事
施設の中にこもって作業をすることも重要ですが、社会との接点を持つことにも重要な役割があると思っています。例えば僕たちが施設を立ち上げたのは東日本大震災の直後でしたが、あのような時に地域の方々と助け合えるためにも日頃から繋がっておかなくてはいけないと思っています。

②多様な仕事
人によってできること、できないことは様々です。障がいを持っている方は、その傾向が特に明確にあるような気がしています。仕事は自分に合ったものをやってほしいと思っているので、敢えて様々な種類の仕事ができるようにしています。
好きな事をまずやってもらうというためにも、選択肢を増やす必要があると思っています。

③やりがいを感じれるよう相応しい報酬を得られる仕事
工賃についても生活介護事業所、特に重度の方が通う場所では平均より高い工賃を払っていると思います。それでもまだ全然低いんですが・・・
福祉施設のことを知らない人からすると驚かれると思いますが、うちは1日1人200円、大体月5000円超えるくらいの工賃を払っています。同じ生活介護事業所だと工賃を出していないところも多くあります。もっと工賃を渡せるようにまだまだ頑張っていきたいと思います。



地域との関わり、多くの種類の仕事、その結果としての報酬、大切な3つの要素ですよね。ここからは具体的なお仕事についてお伺いできたらと思います。どのようなお仕事から始められたんでしょうか。



僕たちが最初に始めた商品作りはカステラだったんです。 黒カステラと言って竹炭パウダーが入っている黒いカステラを、相原の明月堂(特集記事は⇒こちら)さんにお願いして作ってもらい、自分たちで袋詰めしてお店に届けるという仕事から始めました。地元の和菓子屋さんと繋がるとてもいい仕事だったんですが、カステラは賞味期限が2週間ぐらいで短いんです。うちの障がいが重い方が取り組む仕事としてはちょっと期限が短いのです。そこで賞味期限が長いものがいいなと思って1年の期限がある飴を考えました。



賞味期限が重要な要素だったのですね。そこからシルクメロンキャンディーにつながるのでしょうか。先程、取材中に直接メロンを買いに来られた方もいらっしゃいましたし、シルクメロンとの関わりをお伺いできますでしょうか。




シルクメロン
近所の方がシルクメロンを気に入って、たまに買いに来てくださるんです。ありがたいです。商品の話ですが、飴の材料を考えていた時、法政大学の先生も関わっていたことからシルクメロンの噂を聞いていました。関われたらと思っていた時に、メロン自体の生産が安定してきたがなかなか売ってくれる場所がないと伺いました。そこで私たちに売らせて欲しいと手を挙げて、一緒に飴も作らせてくださいとお願いをして今に至ります。



地域と今までの繋がりから生まれたものだったのですね。最近ではお弁当も好評ですね。




里山ごはん(お弁当)

僕たちは今までもみんなでご飯を作るような活動はしてきていたので、ノウハウは蓄積されていました。



そうだったんですね。そこからお弁当に繋がったのは何がきっかけだったのでしょうか。



コロナが流行り、緊急事態宣言が出たあたりで飲食店が閉まってしまい、僕たちがお願いしていたお弁当屋さんも閉まり、お昼に食べるものがなく自分たちで作り始めたのがスタートでした。



それは切実でしたね。



そうなんです。お弁当がないと言う事だけでなく、その時は月の売り上げがゼロと言う位に全くものが売れなくなってしまいました。うちの商品はどちらかと言うとお土産用なので、出かける場所がなくなってしまうと売れません。コロナで外には出れないため、ここで何をしようか考えた時に、この里山にある様々な食材を使って料理して食べようというところからお弁当が始まりました。



販売に繋がって行ったのはどのような経緯だったのでしょうか?



バンブービレッジという農園があります。こちらは援農の方を積極的に集めて作業をされています。やはり、私たちと同じようにご飯を食べるところがない、と伺ったので「お弁当を作るので一緒に食べませんか」と声をかけてそこから販売が始まりました。



広がっていった理由は何かありますか?



Instagramにお弁当を毎日公開していたら、ありがたいことに食べたいと言う人が出てきてくれて広がっていきました。最近はいろいろなところからご注文いただけるようになりました。事業の核の一つとしてお弁当ができてきたところです。



以前いただいたことがありますが、本当に美味しいお弁当でした。見た目も綺麗ですよね。毎日食べられるのは羨ましいです。



そう言っていただけると嬉しいです。普通、福祉施設や障がいを持っている人の生活がうらやましいと思って言ってもらえることはなかなかないと思います。私たちの施設の利用者さんたちがポジティブなイメージで、うらやましいと言ってもらえるようになればそれはすごいことかなと思っています。もともと、僕は福祉施設のご飯は良いものを出したいなという思いがありました。僕が行ったことがある施設では、給食が病院食みたいなところもありました。入院期間の1週間だったら我慢できるけれども、福祉施設のほとんどは死ぬまで通うことが多いのです。その間、ずっとこれを食べるのかと思うと考えさせられました。その体験から利用者の方に豊かな生活を送ってもらえるような何かをやりたいという思いがありました。それが今、里山ごはんというお弁当が、その形の1つになっているかなと思っています。



実際とても美味しいものを毎日作られていますけれども、朝早くから大変ではないですか?



前の日にできる仕込みをして、朝は8時半ぐらいからです。配達に出るので、11時ぐらいには完成させています。



今、日常的に配達されているところはありますか?



唐木田にある菖蒲館というコミュニティーセンターの中にカフェがあり、そこへは週一回金曜日に届けています。また、市役所の食堂がなくなったので、市議会の開催期間中、お弁当の注文をいただいてお届けしています。定期的にと言うとこのくらいです。後はお問い合わせがあって対応するような感じです。



平均してどのぐらいの数を作られているんですか?



平均すると月に200食くらいでしょうか。あとは、こちらで食べてる分が追加されます。やはり波があって、イベントシーズンなどは1日100食ということもあったりします。



毎日ですと大変ですね。



そうなんです。今はこの場所の厨房を使ってるんですけれども、7月1日から厨房が相原に移転します。そうするともう少し多くのものが作れるようになるかと思います。



また、1つ事業が成長されるんですね。



そうですね、先程の商品作りにつながるんですけれど、僕たちのような小さい法人では1から10まで自分たちのところでは作れないんです。部分部分を障がいを持っている方が担うことしかできません。お弁当という売れる商品を作っていて、その中で障がいを持っている方が関われる事をやる、飴に関しても同じですね。家では飴は作ってませんが、メロンのペーストを作ったり、袋詰めをしたりしています。これは障がいの有無だけでもなく普通に売られている商品も、大体そうじゃないですか。できる所は自分の所で、そうでないところは他に発注するということは当たり前だと思います。でも、福祉施設では比較的自分のところで全部やるという所が多いように感じるので、僕はそこだけにこだわらず、できるところだけやってそして良い商品、みなさんに手に取ってもらいやすい商品を作れればいいかなと思っています。



髙井さんが、様々な人や企業・団体を巻き込める原動力は何でしょうか?



巻き込めるというか、巻き込まないとやっていけないので。利用者の皆さんもまだまだこれからいろいろな生活をしていくと思っています。ともすると福祉施設は利用者の方を囲ってしまいがちな気がするので、機会を見ていろんな人と関われるというのがすごくプラスに働くんじゃないかなぁと思っています。



いろいろな人と関われるというとマルイさんでの販売会も様々な方と関われるのではないかと思いますが。どのようなきっかけでマルイさんで販売会をされるようになったんですか?




マルイさんでの販売会
僕たちの商品のシルクメロンキャンディーが町田市の名産品に選ばれていて、その販売会にマルイの方が来てくださって、メロンの商品を販売したいとおっしゃっていただいたのがきっかけです。メロンの商品は原料も作って売っていて、メロンに関わっている業者さんとは全て繫がりがあるので、うちが取りまとめるので是非ということで、最初にメロンの商品で出店することになりました。2回目の時にメロンの商品もいいけれど、市内の福祉施設がどこもいい商品を作っているので、そういったものを置かせてくれないかとお願いしたところ、マルイさんが了承してくださいました。10~15くらいの福祉施設の商品をうちの方で仕入れてマルイさんで販売させていただいています。食品も多いけど食品以外のものも売らせてもらってます。



マルイさんも、地域とか福祉にフォーカスをしていらっしゃるんですね。



そうですね。マルイの経営者の方や従業員の方とお話させていただいたりもしたのですが、サスティナブルとか持続可能ということ、多様な方が働く環境をどうやって作るか、地域にどうやって貢献できるか、ということに強く関心を持たれていました。意識も高くて私たちもそれを一緒に混ざってやらせていただいています。



町田での販売会も毎回とても良い場所で販売されてますよね?



そうなんです。小田急とJRの乗り換えルート、入り口を入ってすぐの人通りの多い場所です。社員さんも期間中交代で2名位ずつずっと一緒に販売してくださっています。



そうなんですね。お互いにいい体験になる、ということなのでしょうか?



はい。私たちは利用者の方がレジをやらせてもらうこともあるので、できることも増えます。この繋がりで、こちらにマルイの社員さんたちが来てくれて一緒にピザを焼いたりもしますが、そういった交流ができるのも、僕たちにとってとても大きいことなんです。



双方にとっていい繋がりができたということですね。



作業所で作っている商品は、お客様に届いているところが見えない商品も多くあるので、お客さんの顔がみれるというのはとても大切なことだと思います。マルイさんでの販売会は、来てくれる人も多くて直接商品を渡せる機会でもあるので大切にしています。



これからの販売会も楽しみです。マルイのみなさまもいらしたように、こちらの建物では様々なイベントが開催されていますよね?




地域との関わり
そうですね。自分たちが主催というのは多くはないのですが、お弁当や提供する食事などの注文をいただいたりして関わっています。プラナスが関わっている活動としてはピザ作り体験のようなものや、田植えなどがあります。いろんな団体さんがここで活動されています。何もないと山奥の隔離された場所になってしまうので、人が来てくれて、馴染みのある場所になってもらうことがとても重要なことだと考えています。




ピザ窯
地域や繋がりを大切にされているプラナスさんですが、ここから先のプラナスさん、もしくは髙井さんご自身の未来像のようなことあれば教えてください。




これからのこと
プラナスですと、僕はもともと障害があるなしにかかわらず、「食事と居場所と仕事」が生活の基盤だと思っています。昔は衣食住と言われていましたが、衣の部分は簡単に手に入るようになったので、その部分は仕事になるのかなと。プラナスでは、仕事は商品作りと言うところから始まって、今もチャレンジしているところですし、食事の部分も里山ごはんを通して少しずつ良いものを作ろうと進んできています。最後は居場所、住むところになってくると思います。



グループホーム的なものでしょうか



そうですねいろいろなところを見学したりとかしているんですが、まだ理想像は見えて来ていません。いろいろ探りながらプラナスのみんなが人たちが住むのならこの形というものが見えてくるといいなと思っています。
グループホームは、昔の入居施設と比べれば、地域につながって暮らせると言うところがいいと思っています。プラナスにとって、グループホームを発展させる形なのか別の形なのか分かりませんが、理想の住む場所については考えたり話したりしています。

そして僕のと言う話ですと、僕がやっていることは障害を持っている人だけの問題ではないと思っているんです。良い仕事とは何か、良い食事とは何かっていうところって障害を持った方だけの話ではなく、僕たち誰もが働くときにどういう仕事がいいのか、僕たちが食事を取るときに、どういった食事がいいのかという思いを持ってやっています。
障害を持っているからだけではなくて、僕たちは仲間だから良い生活になるにはどうしたらいいのかと考えています。住む場所というのも別に障害を持っている方に限る話ではなくて、プラナスに関わっている人全員がどういう生活の仕方が理想なのか、という思いがあります。



確かに、誰もが関係していることですよね。様々な活動をされているプラナスさんですが、情報はどこで知れますでしょうか?



Instagram( アカウントは⇒こちら)はお弁当の事ばっかりなんですよね。Facebookもやってるんですけどなかなか続かないというか更新ができなくて、つい個人のほうに発信してしまいます。ホームページにも情報を上げるように頑張りたいと思います。こうやって言っておくとやらざるをえなくなると思うので、ぜひ皆さんホームページなども見てください笑(ホームページは⇒こちら



それでは、最後に読んでいただく方へのメッセージ等があればお願いします。



ぜひお弁当を1回食べて欲しいです。プラナスがやりたいこと、やりたかった事、僕たちの思いがお弁当には詰まっています。
あとはプラナスの名前を覚えてもらいたいです。僕たちの商品は、一見障害のある方が関わっているかどうかは表向きには書いていないんです。
プラナスのマークが後ろに記してあります。プラナスは桜という意味で、このマークは桜の木を構成する五色のいろいろな人たちが手をつないでいるというものなんです。
このマークを見たら障害のある方が関わっているんだと、少し想像してもらえると嬉しいかなと思います。

丸井で8月17日から四日間販売会を行いますので、ぜひいらしてください。






福祉の枠を超えて、地域とつながる髙井さんとプラナスさん。私も販売会に行きたいと思います。
ありがとうございました。

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