【なんで最後に炒めるの??その理由は..⑥】

前回までは、【出没！アド街ック天国】の放送３日後に起きた、まさかの丸１日お客さんゼロ事件の大ショックにより、看板料理の満雲天カレーを捨てて、新たに一から看板メニューを創りあげる決断
をしたまでの経緯をお伝えしたので、今回はその続きです♪
　
　
このように今までの看板メニューを捨て新たに看板となる新メニューを開発する行為はとても大きなリスクを伴なうことでもあったのですが、実はそうしなければならない明確な理由がありました！
　
それは...
これまで満雲天カレーが常に抱えていた【ある問題】があったためでした..！！
　
いや、正確には問題という表現は適切では無くて、その当時のお店の業態や提供しているメニュー形態、そして自分の当時の力量からすると特段問題とは言えず後から振り返ってみた時に初めて
　
『あぁ、やっぱりそこが課題だったんだよね..。』という風に気付く、そういう性格の【ある問題】でした...。
　
で、それは何だったかというと...？？
　
　
　
　
　
『カレー粉』でした！
　
当時は今のようなカレー専門店では無くカフェだったので、パスタやピザなどの幅広く作っていたメニューのなかで、特にカレーはメイン料理として力を入れてはいたものの、それでも使用していた
カレー粉はオリジナルで調合したものでは無く、市販のカレー粉でした！
　
その当時は独学で研究したオリジナルのレシピをベースに、市販されている全メーカーのカレー粉をすべて合わせてみて最も相性が良くて美味しく仕上がった、某社のカレー粉を使って満雲天カレーを
作っていました。
　
専門店となった今では、市販のカレー粉を使うなんてことは信じられず、とても恥ずかしいレベルなのですが、その当時のカフェという業態ではごく普通のことであり、逆にカフェや喫茶店で市販品を
使わずにオリジナルのカレー粉を使う店はゼロでは無いが、殆どいないのが実状だといえます。
　
おそらくそれは今でもカフェ・喫茶店業態では変わってなくて、ひどいところではレトルトを温めてそのまま出すところもあるそうです...(笑)
　
まぁこれは極端な例ですが、それくらい市販のカレー粉を使うのはまったく普通のことの感覚でした。
　
　
こう書いてると、なんか市販のカレー粉が悪いモノのような印象を与えてしまっているかもしれませんが、そんなことは無くて、各メーカーがそれぞれ長い年月をかけてスパイスを研究し、世の中にあ
ふれている色々なカレーレシピに対応できるようにバランスよく調合されている優れモノだと思ってます！
　
ただ、あえて欠点として挙げるとすればバランスが良過ぎる故の弊害です。
　
世の中に沢山ある、インド系やアジア系欧風系や日本風カレーなどのそれぞれが全く違うテイストのカレーすべてに対し無難に合うように調合されているモノが多いので、レシピ次第である高いレベル
の美味しさには仕上がるけど、そこから頭ひとつ突き抜けたレベルには及ばないのです！
　
このことがまさに当時の満雲天カレーの失敗の根源的な問題でした！
　
良質の食材を使い、丁寧に手間暇と時間と、そして心も込めて作ってはいたけども、それでも結果はせいぜい80点台の及第点レベルの美味しさであり、そこから一段上の90点台の限りなく100点に近
いレベルには遠く及ばなかったのです！
　
　
なので自分が進むべき道は明確でした！
この挫折から這い上がり、脱サラして家族も巻き込んでまで、第二の人生として始めたこの飲食の世界でサバイバルしていくには、もっと上のレベルの美味しさを創りあげていくしかない！！
　
そして決めたことが、市販のカレー粉は金輪際いっさい頼らずに、世の中にひとつしかない１００％完全オリジナルで、独自にスパイスを調合したカレー粉を創ることでした！
　
この独自のカレー粉を創ることで、無難に小さくまとまった及第点的な美味しさのレベルから脱却して、頭ひとつポンっと突き抜けた数段上のレベルに行ける可能性が広がる！！
　
決して簡単なことではないけども、自分の努力次第で未来を明るく変えられる！
そんな強い確信がもてたのです(^^♪
　
　
がしかし、実際にオリジナルのカレー粉を開発するにあたって、まず初めに絶対に必要となる、
【ある２つのこと】が自分に欠けていました...！！
　
　
その【ある２つのこと】とは...？？
　
　
　
うーん、またもや今回もかなり長くなってしまったので、この続きはまた次回にお伝えしますね～♪
　
　
以上、
最後に炒める第３のカレー★マウンテン
店主　西森でした～(^^)/

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