焼き野菜vs蒸し野菜！まち☆ベジグルメ店対決！

今回は、「まち☆ベジ」メニューの食べ比べ対決をしてみたいと思います。
協力してもらうのは、「まち☆ベジ」を焼き野菜と蒸し野菜で提供している「まち☆ベジグルメ店」の2店舗です。

1店舗目は、マチダイナーさん（公式サイトは⇒こちら）

そして2店舗目は、Kitchen ＆ Bar NO.7さんです。（公式サイトは⇒こちら）

どちらも「まち☆ベジグルメ店」として「まち☆ベジ」を活用されているお店なんですよ。
まず最初にお邪魔したのは、今年で開店から5年を迎えるマチダイナーさんです。オーナーの神戸さんにお話を伺いました。

マチダイナー

共同経営者でシェフの弓長さん（写真左）、オーナーの神戸さん（写真右）

今日はよろしくお願いいたします。神戸さんのご出身は町田ですか？

そうなんです。とはいっても18歳くらいの時から町田以外の場所で働いていて、20年ぶりくらいに戻ってきました。飲食業に関わって25年くらいになります。

25年とは長いですね。なぜ町田に戻ってお店をオープンしようと思われたんですか？

「食と何かをつなげる」という仕事に関わったことから、徐々に生産者へ目を向けるようになりました。一方で地方に行ってもチェーン店が多く、その地域のものが食べられないという現状もありました。気づくと地元の町田もそんな状況になりつつあって、これはやばいと思ったんです。大変ですが、「まち☆ベジ」や地元の良さが活かせるように、町田の駅前に小さくてもお店を作ろうと思いました。地元への想いがある生産者さんも多く、協力してやっていけそうだと思い5年前に始めました。

なるほど。共同で経営されている弓長シェフも町田ご出身なんですか？

いえ、彼は山口県の下関市出身なんです。

そうなんですね。お二人はどのような経緯で出会いましたか？

以前僕が支配人をしていた東京都港区南青山のレストランで、シェフを担当していたのが彼でした。そこからの付き合いなのでもう18年くらいになります。

長いお付き合いなんですね。

はい。お店を始めてからもいろいろ試行錯誤して進めてきました。よく飲みながら朝までお店のことを話していました。

同じ想いを持って進んでいらっしゃるんですね。ところで、「まち☆ベジグルメ店」になったきっかけはどんなことだったんですか？

小さい頃、サッカーをしていた時にお世話になった方が、町田市役所や町田市観光コンベンション協会などに多くいらっしゃいます。町田に戻ってきてお店をやるという時に挨拶をしていたら、「まち☆ベジ」について教えていただき「まち☆ベジグルメ店」になりました。市の発行物などに掲載してもらえているのはありがたいですね。

昔からの人脈がきっかけだったのですね。では、そろそろ対決のメニューをお願いできますでしょうか。

はい。こちらが「町田の旬を感じる焼き野菜」です。食材は、小なす、菊芋、スナップエンドウ、間引きした大根、紅芯大根、カリフラワー、カブ、じゃがいも、リコピン人参、アレッタ（ブロッコリーとケールのハーフ）、サツマイモです。奥にあるソースは北アフリカのアリッサというスパイシーなタイプのソースです。取り分けたものにかけて召し上がってください。

これは美味しそうで、食欲が湧いてきます。珍しいアレッタからいただいてみます。ほろ苦く、食感はブロッコリーのような感じで、ブロッコリーとケールのハーフということが分かります。美味しいです。ちょっとアリッサをかけてみますね。なかなかスパイシーです。ピリリと癖になる辛さが効いてきますね。リコピン人参はとっても甘いです。

ありがとうございます。こちらの大根は間引きしたもので、なかなか市場に出回らないんですよ。

丸ごとお皿に載るかわいいサイズだと思っていました。確かに他のお店ではなかなか見ないですね。

僕たちも時々畑に行くのですが、間引きして置いてある大根も、お皿に載ると映えるということに気づいて取引が始まりました。コミュニケーションを取ることによって、誰も損をしない関係性が作れています。また、生産者の方は野菜がどうやって使われているのかを見に来て、食べて喜んでくださるのも嬉しいことなんです。

生産者さんたちとのコミュニケーションによって、より美味しいものが食べられるようになって、私たちにとっても嬉しいですね。あっという間にいただいてしまいましたが、野菜の味が濃く出ていて旬を感じました。

野菜は収穫した瞬間が一番美味しいんです。肉とか魚は熟成することもできますが、野菜は採れたてが一番美味しいと僕は思います。「まち☆ベジ」を使うことで、収穫した瞬間に少しでも近い状態の美味しいものを提供できると思っています。

本当に美味しいですね。他にも「まち☆ベジ」を使ったメニューはどのようなものがありますか？

そうですね、ピクルスやスープ、ドレッシング、ラタトゥイユなど、あとは唐辛子を使っています。サラダやメニューは季節で変わります。焼き野菜の内容は1日で変わることもあるんですよ。

メニューが高頻度で変わると、いろいろな味が楽しめて良いですね。「まち☆ベジ」以外のメニューでおすすめはどのようなものがありますか？

そうですね。弓長シェフのつながりで山口県の鹿を使うこともあります。こちらは知り合いのハンターさんから直接仕入れています。あとは、肉や魚が苦手な人向けにオムニミートという大豆のお肉を使ったハンバーグなども、まだ町田では珍しいのではないかと思います。

どちらも気になります。これは絶対に食べに来なくては・・・そういえば、昨年は出店ラッシュだったと伺いましたが、こちらについてお聞きしてもよろしいですか？

11月に事業を譲り受けた居酒屋の呑み処 山と、紹介制のBarをオープンさせました。また、キッチンカーも始めています。

一気にいろいろ始められたんですね。

マチダイナーも2月に出店することを決めて、6月にオープンさせたんです。一気にやって後から苦労するタイプです（笑）

大変かと思いますが、美味しいお店が増えるのは嬉しいです。今回の対戦相手のKitchen ＆ Bar NO.7さんについての印象はありますか？

お店の感じも賑やかで楽しくて、気軽に友達を連れて行きたくなるようなお店だなと思いました。

確かに楽しいお店ですよね。最後にマチダイナーさんからご覧いただく方へ一言お願いします。

町田近辺から、お祝い事などで都心に行く人が多いと感じます。そういう時に使えるお店の一つとして、町田の良さを発信できるように頑張っています。自分のお店はもちろんですが、同じ志をもった飲食店もたくさんあるので、町田で選んでもらえたらいいなと思っています。

町田の飲食店、良いお店がたくさんありますよね。私たちももっと伝えていきたいと思います。今日はありがとうございました。

居心地が良く、ランチでもディナーでも楽しめるマチダイナー。町田全体を盛り上げていきたいという神戸さんの気持ちが素晴らしいと思いました。呑み処 山、そして紹介制Barもそのきっかけになっていくといいですね。来年からはキッチンカーの出番も増える予定だそうです。東京のブランド豚肉、東京Xが食べられるそうなので楽しみです。

続いて、Kitchen ＆ Bar NO.7さんにお伺いしました。お店を開いて今年で7年目に入るそうです。

Kitchen ＆ Bar NO.7

オーナーの石本さん（写真左）、シェフの宮寺さん（写真右）

石本さん、よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

石本さんはどうして町田にお店を出そうと思ったんですか？

自分のお店を持ちたいと思っていて、町田というのも決めていました。地元が近くの神奈川県相模原市なので。

そうだったんですね。都内で修行されたと伺いましたが、都内を選んだ理由はありますか？

町田で修行しちゃうと町田で出店しづらくなるかなと。他の場所で修行したほうが、町田で独立しても弊害がないということもあります。どうせやるならとレベルの高い東京都港区の西麻布で修行しました。

そういうお考えだったんですね。どんなお店で修行されたんですか？

カジュアルなダイニングバーですね。そのお店が大好きだったので、このお店も雰囲気を似せて作りました。

素敵なお店なんでしょうね。飲食店に興味を持ったきっかけはありますか？

本音でいうと、自分が寂しがり屋なんですよ。夜独りでいるのが苦手で。お店なら誰かしらきてくれれば寂しくないし、仕事になれば効率もいいですし。

人がお好きなんですね。天職だと思いますか？

そうですね。1人が嫌いとも言えますが（笑）。天職というとそうかもしれません。仕事なのか分からなくなるくらい楽しくて、これでいいのかなとたまに思ってしまいます。

楽しく仕事ができるのは幸せなことですね。シェフの宮寺さんとの出会いについても教えてください。

僕の働いていたお店が朝4時までやってて、宮寺が仕事終わりにきてくれていたんですね。彼が、僕らのお店を気に入ってくれていたようで、休みの日に賄いを作りたいと言ってくれました。その時に作ってくれたチーズフォンデュが美味しくて、僕は町田で独立するって決めていたので、「あ、誘おうかな」って思ったことを覚えています。そこから独立まで2年くらいかかりましたが、誘ったらタイミングよく一緒にやることになりました。

宮寺さんは信頼できるパートナーなんですね。「まち☆ベジグルメ店」になったきっかけはありますか？

常連さんに教えてもらったことがきっかけで知ったと思います。感染症の影響で時間もできたことと、できることをやってみようと思い昨年に登録申請をしました。

申請前から「まち☆ベジ」は使われていらっしゃったんですか？

そうなんです。町田の野菜はずっと使っていました。オープン当初はお客様に言われて鎌倉野菜を使っていました。宮寺が買いに行っていましたが、せっかくなら地元の野菜がいいんじゃないかという形で、町田の野菜を使うようになりました。

「まち☆ベジ」の良いところはどんなところですか？

旬で採れたてのものを提供できるところと、すぐに買いに行けるところです。少しでも地元に貢献できるのも良いところですね。

身近にあるものの良さですね。では、そろそろ対決メニューをお願いします。

はい。こちらが「町田旬野菜の彩り前菜（瞬間蒸し）」です。食材は小松菜の菜花、菊芋、ブロッコリー、ケール、人参、カーボロ・ネロ（黒キャベツ）こちらは、真ん中が硬いので外側の柔らかいところを使います。塩で味付けしていますが、お好みでレモンを搾っていただいても美味しくいただけます。

作っているところを拝見していましたが、本当に瞬間蒸しなんですね。それでは早速いただきます。まずはそのままブロッコリーをいただきます。これは、何もかけなくても塩味が効いていて充分に美味しいです。菊芋は食感も残しつつ甘味もあって美味しいですね。カーボロ・ネロは味がしっかり出ていて好きです。本当にどれも美味しいです。お野菜は時期によって変わるんですか？

ありがとうございます。はい。その季節の旬の野菜を使っています。

他の「まち☆ベジ」を使ったメニューもお聞きしてよろしいでしょうか？

はい。えびと町田野菜のアヒージョや、季節もののフリットなどがあります。また旬の野菜に応じた調理方法でいろいろと提供しています。

そうなんですね。「まち☆ベジ」以外のおすすめメニューはありますか？

牛フィレとフォアグラのロッシーニ風ですかね。これは、町田ではなかなか見ないのでおすすめです。

カウンター上に書いてあるメニューですね。牛フィレ肉とフォアグラとトリュフを使用している、とっても贅沢なメニューですね。

そうなんです。限定3食なので、機会があればぜひ召し上がってくださいね。

はい。これは絶対に食べたいです。ところで、Kitchen ＆ Bar NO.7さんの売りはどんなところでしょうか。

良い食事と良いお酒と良い人がいたら良いお店になると思っています。その部分を追求していきたいです。基本は場所作りだと思っています。ここに来ればいい人と出会えるし、美味しいものを食べて飲める。そんなお店があれば最高じゃないでしょうか。いらっしゃるお客様が楽しめるように、自分たちも精一杯おもてなしをします。もちろん飲食店としてメニューへの追求は当たり前のことなので、続けていきたいと思っています。

それでホームページのトップに「Eat. Drink. Lounge」と書いてあるんですね。今回の対戦相手のマチダイナーさんの印象はなにかありますか？

自分はまだお邪魔していないんですが、美味しいお店という話はよく耳にするので、近々伺いたいと思っています。

そうでしたか。今回の企画がきっかけで「まち☆ベジグルメ店」がより活性化するといいなぁと思っています。対決してみていかがでしたか？

このような企画をしてくれたこと、このお店を選んでもらったことを嬉しく思います。ありがとうございます。これからも精一杯がんばります。

どちらも甲乙つけ難いくらい素晴らしかったです。今回はご協力いただきありがとうございました。

女性一人でも入りやすく、おしゃれでリラックスできるお店のKitchen ＆ Bar NO.7さん。最近はグランドメニューは減らして、季節のメニューを増やしているんだそうです。夕飯を食べるにも、少し飲みたい時にもピッタリなお店。石本さんも、宮寺さんも話しやすい人柄の方でした。ミントの量が圧巻のモヒートはこれからの季節におすすめです。

さて、この二つの料理の対決ですが

・素材はどちらも新鮮な「まち☆ベジ」で申し分なし
・調理方法も焼いたものと蒸したもので野菜の美味しさを引き出せている
・マチダイナーさんのハリッサにはビールやハイボールが合う
・Kitchen ＆ Bar NO.7さんのようにレモンで食べるのは白ワインやスパークリングにも合う

うーーーん。悩みます・・・



よし、決めました。結果は・・・

引き分け！！！

だって、どちらも美味し過ぎるんです！
これをご覧になった方はどちらも食べてみてください。

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